「勉強しなさい!」と大人が言って、子供がその言葉通り勉強するのであれば、何の苦労もありません。
しかし、高等生物である人間は、その感情の豊かさと知恵ある故に、ダイレクトにそれを指示しただけでは、機械のようには動きません。
その時々の感情、取り巻く環境、その時の状況など、本質部分とは異なるものから、著しく影響を受けます。
子供から「勉強とは何か?」と訊かれた際、「将来必要なもの」「生きて行くために必要不可欠なもの」等と、勉強の本質を説明するにあたって、その本質を直接的に述べることは不可能で、それを取り巻く周りの事象の数々を具体的に説明することから始まり、詳細に述べようとすればするほど、より数多くの事象の引用が必要となり、本質からは大きく離れてしまうという何とも皮肉な様相を呈します。
保護者様の笑顔、心の余裕、寛大さ、その存在そのものが、子供の心理に絶大なる影響を与えます。
また、早くから社会の厳しさ、現実を教えておいて方が良いと、「サンタクロースはいない」「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるのではない」と、子供の世界の一切のファンタジーを排した教育を行う動きがありますが、このような動きは、子供の情緒に百害あって一利無しだと私は思います。
実利のみに焦点を当てた「過剰なる合理性の追求」は、逆に、本質への指向性から大きく外れてしまうという、実に皮肉な結果を導きます。
この事実を認識しているか否かは、勉強に望むにあたって、何が大切なのかを自ずと示しています。
少し長くなってしまいまして、申し訳ありません🙇